2020年Rettyの新卒エンジニアのOnboarding

この記事はRetty Advent Calendar 2020の19日目の記事です。

adventar.org

はじめに

RettyのWebチームEMの李晟圭(イ・ソンギュ)です。
今年はコロナ禍で全てが大きく変わり、全てに影響していた年でしたね。
皆さんもこの一年、その変化に対応、適応でお疲れさまでした。
弊社も様々な影響を受けていましたが、直撃されたのが新卒メンバーでした。
様々な不確実なことが多い状況で、かなり不安だったと思います。
その新卒エンジニアたちをしっかりRettyの一員として受け入れ、適応をサポートすることが私の役割の一つでしたので、その1年間の振り返りをこの記事を借りて行ってみました。

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エンジニアリング部門のOnboarding

Rettyのエンジニアリング部門では、部門内で様々なWorking Groupを有志が集まって構成し、組織の課題解決などを行っています。 関連内容はこちらに。 engineer.retty.me

この新卒Onboardingも同様、Onboarding WGを設置して2020年の新卒エンジニアOnboarding計画を考えまして、大きく2軸で新卒技術研修新卒メンタリングとして計画していました。

  • 新卒技術研修
    各部門で業務知識・マインドセットなどを学ぶとともに、部門・チームのカルチャーに慣れてもらう
  • メンタリング
    1年間のメンタリングで適応と活躍・成長の基礎づくりをサポートする

全社のOnboardingもありますが、内容が多くなりすぎるため部門・チームのOnboardingのみにフォーカスしています。
それぞれどういうものなのか、以下で説明していきます。

新卒技術研修

部門としてしっかり新卒Onboardingを計画して行うのは初の試みで、中途社員のOnboardingで得られたノウハウで新卒メンバーにも適用できそうなものがあったのでそれをベースに考えました。
全社研修が別途あるので、エンジニアリング部門としてのOnboardingで何を目的とするかから検討しました。
新卒エンジニアの育成目標は、2−3年後にはRettyの開発の軸になれるエンジニアの育成としていましたので、Onboardingもそこにフォーカスを合わせていました。
Rettyのエンジニア像明確に定義しているものではありませんが、Onboarding Working Groupでは以下のように考えています。

  • 自走する

    • 自らチームや会社の文化を作る
    • 自己啓発し続ける
  • 事業・サービスへの積極的に貢献する

    • デリバリーへの強い意識を持つ

そのRettyのエンジニアになっていくために必要な研修として、
新卒同士で体験し、お互いに理解を深め、自ら価値があるものにしていく研修がいいと考え、その上新卒ならではの課題とはなにかを踏まえ、以下のような研修内容を考えました。

新卒メンタリング

新卒メンタリングは例年と同じ運用で問題ないと考えまして、メンターが行うメンタリング、EMと作るOnboarding Planの2つです。

  • メンタリング

新卒メンタリングでは、

- 同じチームの先輩が1名メンターとして指定され、1年間相談役になる
- 業務フローへの慣れとスキルアップのサポート
- Rettyの文化や歴史を知るための手助け
- 毎日の1:1で頻繁にコミュニケーションを取り、話しやすい人として存在する
- ランチや飲み会などに連れて回る

などがベースになっていまして、同じチームの先輩であることで割と細かい業務面でのサポートもできるようにしています。
一般的なメンタリングに関しては以下の記事が理解しやすかったので、興味ある方は参考にしてください。 www.mentor-kyoukai.jp

  • Onboarding Plan

また、メンタリングとは別軸としてEngineering ManagerとOnboarding Planというのを設けて進めます。
元々中途社員向けの施策で、Rettyに入社して3−6ヶ月間のOnboarding期間中の月単位目標をEMとの間で設定することです。
EMとの定期的1:1では主にこのOnboarding Planをもとに進捗の確認や遂行に困っていることなどを持って話していくことになります。
Onboarding Planの詳細は以下の記事で説明されてます。 engineer.retty.me

- 研修でRettyのエンジニアとしての基本を共有・学ぶ。
- メンタリングで毎日細かい業務能力やスキルを伸ばす。
- Onboarding Planで月単位で適応の進捗確認や悩みを吸収する。

Rettyぐらいの規模のエンジニア30−40名ぐらいの組織としてはかなり手厚いOnboardingかなと自負していました。

しかし、その自負しているOnboardingプランは、感染症拡大によって変更を余儀なくされました。

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リモート主体の中、新しいOnboardingを考える

拡大する感染や3月の緊急事態宣言の影響でまず全社Onboardingが全て延期となりました。
当時は先の世の中の変化が見えない状況で、リモートで開催なども検討としてはあるものの、
できれば実際みんなと顔を合わせたオフライン開催として新卒メンバーにも歓迎されてる、Rettyの一員として迎い入れられてると思ってほしかったのでリモート開催ではなく延期としていました。
とはいえ実際新卒エンジニアのみんなは部門とチームに配属されて業務を始めていたので、部門・チームのOnboardingはできることをやっていこうと思いました。

計画していた部門・チームのOnboardingの変更

働き方がリモート主体になったのが一番大きな変化でしたので、それに合わせて変更を加えた形です。

  • 新卒技術研修

リモートでできることも多かったのですが、全て延期にしました。
技術研修の内容がRettyとしては研修として取り組むのは初の試みで、運用ノウハウがなく、リモートでの運用ができると思えなかったことと、
緊急事態宣言により飲食業界全体が大きな打撃を受けていたので、運用に大きな時間を費やする研修メニューを消化できる余裕がなかったためです。

  • メンタリング

近くの席でいなければできないこと以外はリモートで行うこととしました。

  • Onboarding Plan

変更なしでやっていくことにしました。
予定されていた研修などが変更また延期されたまま所属部門とチームでの業務開始となりましたが、
インターンとして2019年から参加していたメンバーも多かったため、
大きな混乱が生じることなく、厳しい状況を突破するべくそれぞれの役割を黙々と遂行してくれました。

新しい取り組み

厳しい中でも新卒メンバーへのサポートは必要だと思いました。
特にリモート勤務では難しい他のメンバーとの交流というところをなんとかしたいと思いまして、Onboarding WGとして以下のような取り組みを行いました。

  • 新卒メンバー参加のリモート飲み会:微妙

新卒メンバーと既存メンバーの交流が目的でしたが、微妙でした!2回ぐらいしか続きませんでした。

- 元々知り合っていてある程度関係性のある人たちが集まって飲み会をするのとは大きく違ってた。
- みんな気を使い続け話題を探し続ける、ただの気まずい回になるのを必死にファシリテーションすることになってた。
- 飲み会が業務になって飲み会ならではの楽しさがなかった。

とはいえ、強制的に集められた人同士ではなく「飲み会しようよ」と自然と集まった会はRettyらしく大変盛り上がる会が行われていたので、 新卒を主体とせず、盛り上がる会に一緒に参加するなど、工夫すればそれなりの価値はありそうだな、とも思ってます。

  • 新卒メンバーと他のチームのシャッフルリモートランチ:よかった

毎週1回は所属チーム以外のチームとリモートランチをする会を行いました。所属チーム以外のチームとメンバーを知ってもらうことが目的です。

- 知らなかった人とつながってよかった。
- 他チームのことも少し分かるようになった。

などとポジティブなフィードバックを受けて、よかった施策でした。 しかし、運用がものすごく大変で、新卒メンバーと所属外チームの予定をいちいち調整することになるのでかなり労力が要ります。私一人ではとても回しきれず、人事メンバーにヘルプを出して運用していただきました。 運用をもう少し工夫し、期間と回数ももう少し増やして行くともっと交流が深まるのではないかと期待しています。

  • メンタリング共有会:かなり役に立った

例年とは違うリモート勤務ということで、非対面でのメンタリングはメンターにとっても大きな変化であって、不慣れなことです。 そんなメンターたちが集まってメンタリングに対する悩み相談や、今行っているメンタリングの共有を目的としてメンタリング共有会を設けました。 最初は隔週で行って、6ヶ月を過ぎたところではメンター陣から新しい悩みなどがそんなに発生してなかったため、1ヶ月に1回開催に変更しました。 共有する内容は以下の

- 最近伸びてると思うこと
- 課題だと思うこと
- フィードバック・アドバイス

の3項目です。

メンターの大きな悩みは課題に対すどうアドバイスしていけばいいのかで、
そこを既に経験しているメンターや経験豊富なマネージャーからサポートできたことで、
メンターの負担軽減にかなり役立ったと思ってます。

6ヶ月過ぎてからできたこと

10月以降になり、リモート勤務にも部門・チームの業務にもある程度慣れてきて少し余裕ができたときに、延期にしていたことを少し行いました。

  • 輪読会:ぜひ来年もやっていきたい

新卒技術研修で予定していた施策の中で、6ヶ月過ぎた時点で行っても意味がありそうな輪読会を開催しました。
推奨図書から「ライト、ついてますか」を選定し、週1回開催し新卒メンバー同士で読んだ内容を議論することになりました。

- 新卒メンバー自ら運営して議論していくようになった。
- なかなか理解するのが難しい書籍にも関わらずしっかり議論していた。

上記のような動きが新卒メンバーから見られたため、この輪読会はぜひ来年もやっていきたいと思ってます。

半年過ぎても新卒のOnboardingに目を向けていたことでできたことなので、個人的にもよかったと思ってます。

この変更したOnboardingにフォーカスをあわせ、ポエムにした記事も公開しておりますので、ご興味ありましたら一読お願いします。 note.com

振り返ってやっとけばよかったと思うこと

  • メンタリングの目標設定

メンタリング共有会で出てきた反省点です。
メンタリングで目指すところを明確にせずにいたので、メンターそれぞれがメンタリングで目指していることが新卒メンバーそれぞれに異なっていたのと、
結局何を持ってメンタリングを評価するか?というところの課題感がありました。
これに関してはメンタリングの位置づけを定義し言語化することでまず認識をあわせることができました。
21卒のメンタリング開始までには更に磨き上げた定義と目標設定を行う予定です。
Rettyの新卒メンタリングの位置づけに関してはまた別の機会で紹介できればと思います。

  • 新卒メンバー自ら進行する研修

作られた枠の中で動いてもらう研修も目的によっては必要と思いますが、
自走するエンジニアへの成長を期待するRettyのOnboardingにおいては新卒メンバー自ら研修の内容や進行を考えて進めることで、
研修プログラムそのものから得られるもの以上のものを得られるようにしていきたいと思います。

  • Rettyの文化を体験できるイベント

Rettyでは元々イイご飯の会というRettyのファンや感謝を伝えたい方々を定期的に招いて美味しい食事を一緒にするとか、
様々なクラブ活動、普段行きたかった飲食店に定期的に食べに行く会など、Rettyならではの食と人との交流をベースにした交流が多くありました。
そういうRettyならではの文化をリモートベースでも体験できる方法を今も探っていまして、
来年には何らかの形で開催できると良いと思っています。

終わりに

今年のRettyの新卒エンジニアメンバーはみんな本当によく頑張って、慣れて、活躍してくれました。
部門のOnboardingを担当していた身としては、新卒メンバーがチームの中で活躍している姿を見れていい仕事できたなーと思ってます!

そして、2021年にもRettyには新卒エンジニアが加わります。
来年もリモート主体は続くと思いますので、今年のノウハウを活かして21卒メンバーを迎え、20卒メンバーより活躍できるようなOnboardingを作っていきます。

22年卒のエンジニアも今絶賛募集中です!

hrmos.co

Rettyの20卒エンジニア達の活躍が分かるような記事を並べて終わりにしたいと思います!
長い話にお付き合いいただきましてありがとうございました。

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