Retty Tech Blog

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ママエンジニア1年生が復職の心構えや仲間への感謝を綴ってみた

この記事は Retty Advent Calendar 2020 14日目の記事です。

adventar.org

昨日は、田中さんの時間がなくても良い感じにプロジェクトの振り返りができた話でした。

こんにちは、最近戦闘ものにハマりつつある2歳児と毎日格闘し、負傷しまくっている鈴木です。 Web開発チームでバックエンドエンジニアをしております。
このブログは私が闇落ちした状態から周囲の協力のもと、復活に至る過程で学んだことを紹介します。 各家庭で状況や環境は違うとは思いますが、少しでも参考にしていただける内容があれば嬉しいです!
※復職前のことに関しては長らく葛藤した出来事などはあるのですが、今回は割愛します。

こんな人に読んで欲しい

  • 産休・育休から復職する人
  • 産休・育休から復職する人がいるチームの方々
  • 人事の方

闇落ちした状態から復活する為に意識した5つの事

今現在、本当に楽しく仕事をしていますが、復職当初は1人でいられる時間や勉強時間がより減少した事による焦りや、体力的な問題や精神的にもしんどい時期が続いていました。自分は役立たずなのではないかという思い込みと、うまく進める事のできない悔しさ。育児もしっかりやりたいという気持ちのバランスが取れていない状態で巨大な負のオーラを背負っていて、完全に闇落ち状態でした。

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会社としてもエンジニアの女性で復職したのは1人目で、知り合いにも復職しているエンジニアの方がいなかったのでロールモデルになる方がいないままどうすればいいのだろうと模索する日々・・・
この記事を書くにあたりメモ等々を見返していたのですが、1人で山を乗り越えたのではなく、色々な人の助けがあったからこそ今楽しんで仕事ができているのだなと思います。 改めて、闇落ち状態からの復活方法とそのエピソードを紹介したいと思います。

1. ネガティブワードを使わない

復職当初は自分のslackのtimes(timesに関しての説明はこちら)も反省/猛省などの言葉が増えて、負のオーラが漂っていました。その時にEM(Engineering Manager)との1on1で言われた事がこちら

後ろ向きコメントをSlackに投稿しない
 周りに迷惑をかけてしまって・・・
 皆に教えられてばかりで・・・
 自分はまだまだ・・・ みたいなやつ

後ろ向きコメントに対する周りとのやりとりは同じような事が多く、先に進まないよね。まずは後ろ向きコメントをやめてみよう!というアドバイスでした。 意識してやってみると、マイナスな事を考えなくなってくるからか、この状況を打開するにはどうしたらいいか!と言った前向きな気持ちになってきました。 プラスに考える必要はないけれども、マイナスな言葉は意識的に言わないようにする事は大事だなと感じています。

2. 不安な事を率直に聞いてみる

自分の中でうまくスケジュールを組むことも作業も思ったように進まず、自分が会社にいる価値がないのでは?という思いが強くなった時があり、
作業が遅いって思われているかも・・・また子供熱かよ・・・って思われているかも・・・
みんな言いたいことあるのに言えなくてただただ自分の信頼が落ちていっているのでは・・・?
という不安と絶望感が頭の中を渦巻き、全ての人に申し訳ないという気持ちでいっぱいになっていました。
弊社にはチームRettyのルールという行動規範の中に率直に言い合うというものがあるのですが、自分の悩みも率直にチームの人に聞いてみよう!と思い立ち、聞いてみたところ、

子供を育てながらの仕事は誰しもが通るかもしれない道で、それに対して負い目を感じる必要はない。お互いにサポートできる所があればしていけば良い。
また、自身の勉強法を変えてみたり、別のやり方で物事をすすめていけばいいのでは。パフォーマンスの出し方は一つだけではない。

というアドバイスをいただけたり、「鈴木さんの強みはこうだと思うんだよね〜」など話してくれました。 率直に聞いてみると、こう思ってくれていたのだという安心感と違った角度からみた自分を教えてくれたりと前向きになれる事が多く、自信にもつながりました。とても熱心に対話してくださったチームの方々には感謝しかありません・・・。泣

3. サポートが欲しい時は率直に相談する

初めの頃は相談すればすぐに解決する事柄だとはわかりつつも1人で解決できないなんて情けなさすぎる・・・と思い込み、自分で抱え込んでしまい、早期解決できない状況でした。 チームのメンバーからしてみると、何で悩んでいるかわからなくてサポートをする事もできない・・・といった状態だったそうです。 しばらくして、チームの振り返りで困ったら相談しよう!声に出そう!と話し合い、気軽に話せる環境ができ、 今では自分の作業でサポートが必要だと判断した時はすぐにチームメンバーに相談できるようになりました。
ここで重要なのが、そのサポートが特別扱い(=甘え)とならないように相互確認しながら「その時の自分ができるギリギリのところまではやる」上で、助けてもらうのが大事だと思います。自分の中で最大限のパフォーマンスを出す事が出来るように工夫をする必要があります。

4. 今ベストな働き方・勉強の仕方を考える

以前のように勉強しようと早朝に起きたり、夜中まで勉強していたのですが、寝落ちしてしまったり体調を崩すきっかけになってしまったりと本末転倒な状態に・・・。働く時間や勉強時間が以前よりも限られてしまうのはしばらく仕方のない事なので、業務時間内に他の人のPull Requestをみて質問をする事で新しい知識を得たり、本も読むのではなく聞くなど手段を変えて、今現在でベストなやり方をとる事で、学びを止めずに育児と仕事のバランスを取れるようになってきました。

5. 体調がすぐれない時はちゃんと休んで回復する

精神的にも体力的にも大変な育児との両立ですが、体調が悪い中に何をしてもうまくいかなくなるので、一旦ちゃんと休んで全快する事でより良いパフォーマンスを出せるようにしていこうと意識しています。(一時期は体調を崩しまくっていて、ご迷惑を欠けた時期もありましたが・・・今はとても元気に過ごせています!)

復職するにあたっての心構え

生活環境が変わると、以前と全く同じ気持ちで働くのは難しいかもしれません。 今は色々な事を経て、家庭も仕事もある程度両立できてきたな〜と思えるのですが、 もし過去の私に会えたら、こんな心構えをしたら復職してからも闇落ちせずに前向きに過ごせると思うよ!と言いたいです。

1. 現状を受け入れる

加齢も同じですが、体力的にも精神的にも以前とは比べ物にならないくらい疲弊します。以前と同じようにいかない・・・と悔しくなる事もあるかもしれませんが、自分が今できる最大値は何かを考えて、現状を受け入れるのが大事です。また、家事・育児もそうですが、自分の許せる許容範囲を知ると少し気が楽になると思います。(毎日掃除はしなくてもギリギリイライラしないかな!とかキッチンのコンロの掃除は週1でも大丈夫そうとか)

2. 伝えなければ何も伝わらない

不安な事や(夫に)やって欲しい事は口に出さないと伝わらないのは当たり前ですが、意識していう事で自分の不満や不安が解消される可能性が高くなります。業務の相談もそうですが、積極的に口に出していくのはマイナスにはならないかと思います。 言ったってどうせ解決しないよ・・・と思っていた事もあったのですが、相談してみるとあれよあれよと問題が解決したり、心が軽くなったりして、やはり大事な事なんだな・・・と感じます。

3. 自分が復職することにはメリットがあると考える

根拠はなくても良いので、自分が復職したら何かしらメリットがあるんだろうな!と考えて前向きに!

4. 仕事と家庭と心の切り分けが大事

夜にやる事があったのに、子供を寝付かせている時に一緒に寝落ちしてしまったり・・・それはそれでしょうがない!体調崩すよりはマシ!と考えるようにしています。だんだん時間の切り分けにも慣れてきて、退勤したら仕事のことはほぼ考えずに子供に全力で向き合えるようになりました。

終わりに

最後に復職してからとても嬉しかった出来事を紹介させていただきたいのですが、 会社の方々や友達が出産前と変わらずにのみの誘いをしてくれたり、焼き鳥(大好物)のいいお店あったから行こう!という話をしてくれた事です。
子供のいる鈴木さんではなく、鈴木さん
という1人の人物として見てくださっているという事がとても嬉しかったです。
前述しましたが、今現在楽しく過ごせているのは一重にこのように周りの方々との関わりや支えがあってこそだと、本当に感謝しております。 振り返ってみると本当に怒涛の1年だったのですが、技術的にも精神的にも向上できた1年になりました。 子供がいるから〜できない。のではなく、子供がいるからこそできる事を今後も探しながら自分自身も成長していこうと思います。