VPoEの常松です。 Rettyのメンバー7名でAgile Studioをリモート見学させていただきました。
Agile Studioと見学の経緯
Agile Studioは永和システムマネジメントが2018年に開設したアジャイルの専門組織で、福井県に拠点を構えています。 Webサイトやブログでの情報発信・勉強会の開催など、アジャイルの普及につながるさまざまな取り組みと並行して、スタジオを公開し見学できるようにしてくださっています。
スタジオ見学の仕組みは以前から知ってはいたものの、自社サービスを開発・運営するRettyでは受託開発でアジャイル開発に取り組む永和システムマネジメント/Agile Studioに返せるものが見当たらず、「見学だけしたい」なんて厚かましく申し訳ないとずっと思っていました。しかしそれでも構わない・ぜひともとお声がけいただき、興味を持った有志7名でリモート見学をさせていただいた次第です。
見学内容
会の流れは大まかに以下の順です。
3ではリモートワークにおけるmiroを活用したコミュニケーションを紹介していただきました。 どれか1つしか選ぶことができませんが、他にも以下のラインナップを用意しているそうです。
プラクティスの背景はぜひ見学にいって聞いていただきたいのですが、以下のような項目が自分には面白かったです。
- 教科書に近い形でスクラムのスプリントイベントを設置しているが、デイリースクラムが朝1回では足りず、昼会・夕会も毎日行っている。内容はその時点での進捗を細かく共有している。
- ペア・モブでの作業を基本としており、チーム内チーム(Agile Studioではレンジャーと呼んでいる)を編成している。レンジャーの組み合わせはくじ引きで決め、1週間で交代している。
- チーム内ではあだ名で呼ぶ。システムのユーザーであってもチームを訪問した際にはあだ名をつけてあだ名で呼ぶ。
- バーンダウンチャートをmiroのボードに載せているが、集計は自動化せず手でグラフを書いている。これにより日々開発の状況を肌で感じることができるとのこと。
- ユーザー側のプロダクトオーナーの写真をmiroに貼り、誰のためにシステム開発を行っているのかいつも思い出すようにしている。
4のリアルタイム配信ではオフィスで実際に働いている方に質問をすることができます。 今回の見学では若手2名でペアプロに取り組んでいた方から率直な感想を聞くことができ、実際に取り組まれている方から飾らない声が聞けたことが印象的でした。
感想
miro上でのコミュニケーションの作り方も、ペアプロへの取り組みも、Rettyの日々の開発で取り入れているプラクティスですが、会社・事業・チームが違うと細かな点で差異もできます。 「自分たちのやり方がアジャイルなやり方に沿ったものなのか」は多くのアジャイル開発に取り組む人が直面する、よくある悩みだと思います。 Rettyから参加した7名も他社でのアジャイル開発経験が少ないメンバーでしたので、今回の見学で生の事例を知ることができよかったと口にしています。
アジャイル開発に興味があるが取り組みはこれからな会社だけでなく、すでにアジャイル開発に取り組んでいる会社でも持ち帰れる学びがあるよいリモート見学プログラムでした。 お忙しいところ対応をいただいたAgile Studioの皆様、本当にありがとうございました。